長崎でHTML5について話してきた話

6月17・18日に昨年に引き続き長崎県教育センターで高校の先生相手にHTML5に関する講座を担当させていただきました。
昨年は、「HTML5の可能性を感じてもらえれば」って感じで話しをさせていただいたんだけど。
でも、今年は、ちょっと違う感じにしたいな〜という感じで臨みました。

今年いただいたお題は「教育のICT 化に生かすHTML5 アプリ開発研修講座」。
昨年は、色々な教科の担当の先生方に参加していただいたのですが、今年はWeb技術を生徒に教える技術の先生が多かったです。
講座の目的としては、HTML5の概要(HTML4との違いなど)と活用方法をザックリと理解してもらうという感じ。

話した内容は、HTML5の概要、html、css、javascriptの基本。2日目は、それらを使って携帯で撮影した動画をvideoエレメントを使って表示、再生する箇所(時間)をjavascriptで制御するWebアプリを作るワークショップ。
まあ、全体の流れとしては昨年と同じ。

昨年と違ったのは、話しの中で自分が仕事やイベントの運営で使ったことのある既存サービスをいくつか挟んだところ。HTML5と関係ない話もチラホラ。
また、今年も手伝ってくれた村田アルマくんから教育関係のWebサービス(海外のサービスがほとんどだったけど)も多数紹介してもらいました。アルマくんの資料凄く良かったな〜と。
私が紹介したサービスは以下(最後のBootstrapはサービスとはちょっと違うけど…)。

こういったサービスを紹介した理由は2つ。

1つは、事前のアンケートで“HTML5を使ってこういうものを作りたい”というのが多かったんだけど、すでにそれを実現できるサービスがあったりするので、なんでもかんでも自分で作ろうとせずに既にあるものは使いましょうと。
Future Syncで民間宇宙開発チームHAKUTOさんが月面探査ローバーの開発について、“民生品をかき集めて作っている”という話しをされていました。そうすることで、開発のスピードアップに繋がる。
教員も生徒も忙しいから、そういう考え方って重要だし、今の物作りってどれもそんな気がする。
(Web制作の現場では、ライブラリ、プラグイン、フレームワークを使ってない人いないんじゃない!?)
やりたいことが既存のサービスになかったり、そのサービスで“ここがこうだったら”みたいなことを感じたら、自分で作ってみるチャンスってことで。

もう1つは、教える立場の人がもっとITサービスに触れて実際に使うことが必要だと思うから。
これから、生徒に対してIT技術を教える、ICT化で教材がIT技術で出来たものを扱う。そういう流れの中で、まずは教員がIT技術をもっと使って、上手く付き合うというのが必要ではないか?と考えました。上手く付き合うというのは、実際に仕事に取り入れて“便利だな〜”とか“助かった〜”っていう体験をすること。
そういう体験をすると使いどころ、教えどころ?などが見えてくるかな〜と。
そして、その体験に行き着くまでには失敗することや不便だと思う所にブチ当たると思んだけど、その経験がさらに重要。
きっと、個人情報保護とかセキュリティの問題で実際に仕事に取り入れるのは難しと思うけど、きっと生徒が社会に出る時はそういう問題にブチ当たるから、対策や解決方法を学校に見せて欲しいとか意地悪なことを思うんだけど(^^;
これって扱う情報の整理の問題で公開しても良い情報ってきっと何かあると思っていて、まずはそういう情報をITサービスを使って管理・共作する人(学校)が出てきたら良いな〜って思いました。

懇親会では、参加していただいた教員の方にも参加していただいて、現場での話を聞かせていただけたのが嬉しかったです。昨年は、教育センターの方だけの参加だったので、昨年以上に色々と勉強になりました。
現場の忙しさ、授業計画を立てる難しさなど、それらをこなしている教員の方々ってホントに凄い!頭が下がりました。そして、その大変さから上で偉そうに書いたことを実践するのは難しい状況だろうな〜と感じました(^^;

今回は、講座ということで、一方的にお話をさせていただきましたが、教員の方の話しを聞きながら授業計画を一緒に考えるようなワークショップ形式で2日間使ってみたいな〜と思ったりました。

最後に、この講座内容を考える時に、CGFMの金内透さん・和子さん夫妻に相談に乗っていただかなかったら、間違いなく乗り切る事ができなかったと思います。お忙しい中、お時間を作っていただき本当にありがとうございました!!このお礼は海老でお返しいたします!!
あと、今年も手伝ってくれた村田アルマくん、お疲れ!今年も弁当美味しかったねw